個人事業主だけど口座(通帳)を分けない?複雑で困る?大丈夫!通帳分けなくても出来ます!

個人事業主を始めたら事業用の口座(通帳)とクレジットカードを作るのは常識。

貴方は口座を分けてますか?

口座が分かれて無くて青色申告は大丈夫?

インターネットで調べると「口座を分けないと青色申告の内容が複雑になって大変になる」という事が目につきます。

只でさえ難しい青色申告が、さらに難しくなるなんて困りますよね!

しかし、実は私は口座を分けていません!

分けなかった理由は無知と怠慢でしたが、入力の仕方さえ分かってしまえば大した難しくも複雑でもありませんでした。

いつかは分けようと思ってますけどね(笑)

今回は以下の順で口座を分けないで青色申告を行う方法を解説します。

  1. 口座(通帳)を分ける良い理由
  2. 口座(通帳)を分けなかった時の対処法

「自分はどうすべきか」の判断材料にして下さい。

個人事業主だけど口座(通帳)を分けなくても大丈夫!少し手間が増えるだけ

「事業用と個人用で口座(通帳)やクレジットカードを分けない」

言葉を変えると口座には事業で使ったお金の流れとプライベートのお金の流れが混在します。

すると、以下のようなデメリットが生まれます。

  1. お金の流れが複雑になる
    ⇒個人利用分の数十件の入力が増える
  2. 帳簿づけの負荷が増える
    ⇒個人利用分の数十件の入力が増える
  3. 税理士等に通帳を見せる時、プライベートの部分も見られる
    ⇒見せても困らない。困るなら分けましょう。
  4. クレジットカードの明細を事業と個人で仕訳しないといけない
    ⇒明細を全てチェックする必要がある(なかなかの手間です)
  5. 青色申告のサービス「取込連携」でも手間が増える
    ⇒取り込んだデータの内、個人用を編集する

※↑ココ、何度も使います

結論から言うと、「これらのデメリットに対応すれば何も問題無い」ということです。

4番目の明細をチェックして仕訳する作業がなかなか大変でしたが、他は慣れると大した手間ではありませんでした。

デメリットについても詳しく解説していきますね。

因みに、私は青色申告のサービスはやよいの青色申告オンラインを使用してます。

見た目カラフルで初心者に優しい作りですよ。

事業用に口座(通帳)やクレジットカードを分ける理由

事業用に口座(通帳)を分ける理由は「全ての仕訳が事業用となり、シンプルになって楽になる!」からです。

事業専用口座だと余計な作業が0!

つまり、口座を分けなかった時に発生する、全ての手間がデメリットになるわけです。

口座(通帳)やクレジットカードを分けないデメリットの解説

1.お金の流れが複雑になる

お金の流れには、事業で発生したものとプライベートで発生したものがあります。

事業と個人の出費が複雑に絡み合うと、「このレシートは事業で?個人で?」と悩む場面が必ずでてきます。

口座を分けて無くても悩みますけどね。

2.口座の帳簿づけで個人利用分の入力が増える

青色申告ではお金の流れを細かく全て入力。

つまり、通帳に記載されたものは全て入力する必要があります。

プライベートで引き落とした、振込した・されたものも入力しなければいけません。

とは言え、通帳に記録される個人利用分は数十件、多くても100~200件くらい。
※私は80件程でした
※クレジットカードについては4番で解説します

大体の記録が光熱費の引落、何かの振込・引出しです。

3.税理士等に通帳を見せる時、プライベートの部分も見られる

事業を行っていると、いつの日か税務調査が来るかもしれません。

事業が成長していくと税理士に青色申告をお願いしたり、事務員さんを雇うかもしれません。

そうなった時に通帳を丸ごと公開する必要があります。

通帳を見られて恥ずかしい!と思う人は早めに口座を分けましょう。

私は何も恥ずかしくないので気になりませんでした。

残高が少ないと、ちょっと恥ずかしいです(笑)

4.クレジットカードの明細を事業と個人で仕訳しないといけない

これが結構な手間でした。

クレジットカードを事業とプライベート兼用にしていると利用明細の確認が必要になります。

1件1件を確認し、事業利用か個人利用かを判断しなければいけません。

カード払いした金額の合計と、カード引落の合計が正しいかを確認する必要もあります。

5.青色申告のサービス「取込連携」でも手間が増える

昨今の青色申告・確定申告のサービスでは口座やクレジットカードと連携ができます。

毎日、自動で取り込んでくれるというもの。

取込方法としては、全自動で仕訳入力されるものや、一度プールされたものを編集して一括仕訳入力するタイプがあります。

当然、個人利用分を編集したり、取り消したりする手間が増えます。

各デメリットの対処法(処理法)

1.複雑になったお金の流れの対処法

  • 複雑になる前に処理しましょう。

お金の流れが複雑になるのはどうにもできません。

しかし、帳簿づけをさぼってため込んでしまうと複雑化が酷くなります。

  • レシートは都度、分けておく
  • 帳簿づけは毎月行う

これだけで複雑化は軽減されますし、帳簿づけを毎月行えば手順を覚えられて効率的に処理できるようになります。
※操作や手順を覚えるのが一番の効率化!

また、入力手順はメモ帳に残しておくと凄く便利です!

2.口座の帳簿づけで個人利用分の入力の仕方

通帳の内容を帳簿に入力する際、個人利用分の入力は勘定科目「事業主貸」と「事業主借」を使います。

私は以下のように覚えています。

  • 出金:事業主貸
    会社のお金を、事業主という名前の人に貸します。
  • 入金:事業主借
    会社が、事業主という名前の人からお金を借りました。

◆口座の出金例(事業主貸)

口座 ATM引落

  • 引落や振り込み等、口座からお金が出る場合に使用
  • 借方に「事業主貸」、貸方に「普通預金」
  • 摘要には用途を入れて分かり易く
  • 【用途】
    ・個人的に引き
    ・カードの引落
    ・光熱費の引落
    ・他行へ振込

◆口座の入金例(事業主借)

口座 本業の給料振込

  • 個人的な理由で事業用口座に振り込みがあった場合に使用
  • 借方に「普通預金」、貸方に「事業主借」
  • 摘要には用途を入れて分かり易く
  • 【用途】
    ・事業とは別の給与
    ・事業資金の入金
    ・税金の還付
    ・他行からの振込

3.税理士等に通帳を見せる時の対処法

見られても大丈夫と開き直るか、見られて恥ずかしいものは別の口座を使いましょう。

4.個人兼用クレジットカードの仕訳入力時の対処法

クレジットカードを兼用で使っている場合、仕訳の入力方法自体は難しくありません。

個人用に買ったものは、1件1件の入力が必要ありません。
入力結果は事業専用カードの時と殆ど同じになります。
入力方法は後ほど解説します

では、「何が面倒なのか?」と、疑問に思いますよね?

カードの明細を1件1件を確認し、事業利用か個人利用かを判断別。

正しく入力出来ているか、帳簿の確認も必要になります。

クレジットカードの仕訳入力手順と、帳簿確認手順を解説します。

    ◆クレジットカードの仕訳入力の流れ

    【事業専用クレジットカードの場合】

    作業はとてもシンプルです。

    「1.購入したものを1件ずつ入力」し、「2.口座引落をそのまま入力」するだけ。

      1. 購入したたものを1件ずつ入力
        未払金 カード引落・取引日には購入日で入力
        ・貸方勘定科目は「未払金」
      2. カードの口座引落を入力
        ※上の「2.口座の帳簿づけで個人利用分の入力の仕方」を見てね

    【個人兼用クレジットカードの場合】

    個人用に購入したものに関しては、1件1件の入力をする必要はありません。
    「事業専用の1番」の作業は事業用に購入したものだけ入力

    しかし、口座から引き落とされるカード利用額には個人利用分が含まれています。
    この利用額を個人分と事業分で分けなければいけません。

    個人利用がある場合の口座のカード引落は以下のようになります。

    口座 カード引落

      • 左下の追加ボタンで入力行を1行追加
      • 借方の1行目に事業主貸(個人利用分)、2行目に未払金(事業利用分)を入力
        ※1行目、2行目は逆でもOKです
      • 事業主貸の借方金額には個人利用分の合計金額を入力
      • 未払金の借方金額には事業利用分の合計金額を入力
        ※必ず、借方合計金額と貸方合計金額は同じになります
      • 貸方勘定科目は口座なので「普通預金」
      • 摘要には引落のカード名前を入力

    ◆個人兼用クレジットカード利用時の帳簿確認手順

    まず、事業専用クレジットカードの場合は利用明細の内容を全て入力し、口座引落を入力すると完了します。
    手順がシンプルなので間違いも起こりにくく、確認も簡単です。

    個人兼用クレジットカードの場合は以下の順で入力、確認を行います。

    1. カードの利用明細を確認し、個人利用か事業利用どちらかに印(マーカー)を付ける
      件数が少ない方にマーカーを付けると楽
    2. 個人利用の合計金額を計算する
    3. 事業利用の仕訳を入力する
    4. 口座引落を入力する
      その際に借方を事業主貸(個人利用)と未払金(事業利用)で分ける
      前項参照してね
    5. 事業利用分が正しく入力できているか、明細と照らし合わせて二重チェックする
      入力漏れ等のミスが非常に起こりやすい

    クレジットカードの明細は電子ファイル(PDF)と紙の両方用意しましょう。
    電子ファイルはカードのHPでダウンロードできます。
    PDFからエクセルにコピー・貼り付けを行えば計算が簡単で正確になります。

    青色申告のサービス「取込連携」の対処法

    取込連携に回避できるような方法はありません。

    カードの明細や通帳に個人利用分の印(マーカー)を付けて、作業がスムーズに行えるように準備しましょう。

    青色申告用の口座(通帳)を分けてなくても大丈夫!

    個人事業主は個人用と事業用に口座やクレジットカードを分けるのが常識。

    ですが、事業を始めた頃は調べることが多すぎて「分けた方が良い」という情報に辿り着けなかった人も多いです。

    口座を分けていなくても慌てないでください。

    少し手間が増えるだけで、正常に青色申告を終わらせることができます。

    「分けない」デメリット
    1. お金の流れが複雑になる
      ⇒個人利用分の数十件の入力が増える
      ⇒労力:低
    2. 帳簿づけの負荷が増える
      ⇒個人利用分の数十件の入力が増える
      ⇒労力:低
    3. 税理士等に通帳を見せる時、プライベートの部分も見られる
      ⇒見せても困らない。困るなら分けましょう。
      ⇒労力:無
    4. クレジットカードの明細を事業と個人で仕訳しないといけない
      ⇒明細を全てチェックする必要がある(なかなかの手間です)
      ⇒労力:中
    5. 青色申告のサービス「取込連携」でも手間が増える
      ⇒取り込んだデータの内、個人用を編集する
      ⇒労力:低

    分けないデメリットも理解できるとあまり大変ではありません。

    いつか余裕が出来た頃に専用口座やクレジットカードを作りましょう。