【コートジボワール】生産量世界1位のカカオ豆
カカオはガーナのイメージ強いですが
国 | カカオ生産量 |
コートジボワール | 2,220千トン |
ガーナ | 830千トン |
実はコートジボワールはカカオ生産量が第1位!
表を見てわかる通り、とても差がありますね。
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カカオの深い歴史
カカオの生産地はガーナとコートジボワールが有名。
しかし、カカオの原産地はアフリカでなく中米ということをご存知でしょうか?
中米からアフリカに渡り、栽培が拡大したのは19世紀半ば以降!比較的最近のことなのです。
紀元前1200年頃、メソアメリカ(メキシコ付近)のオメルカ族がカカオを栽培していました。
当時、カカオは「神様の食べ物」とい呼ばれるほど高級なもの。
古代のひとたちは高い栄養価・覚醒作用・癒しの力があると知っていて、薬としても使われていました。
オメルカ族の後に栽培を始めたマヤ族はカカオを通貨として使用するほど高級な商品。
時は過ぎ、大西洋から渡ってきたスペイン軍によってマヤ文明は破壊され、植民地として支配されてしまいます。
スペインに持ち込まれたカカオは修道士の手によって砂糖をふんだんに入れた甘い飲み物へと変化しました。
甘くて美味しいカカオはヨーロッパ各国で広がってゆきます。
チョコレートの需要が拡大すると生産量を上げるために、アフリカの奴隷たちを導入してアメリカ大陸で栽培が行われていました。
そして、19世紀半ばに中米のプランテーションが病害により生産量が激減すると、主要なカカオ生産地はアフリカ大陸へと移っていったのです。
カカオ生産地の児童労働問題
世界第1位のカカオ生産量を誇る一方、カカオビジネスの裏に潜む暗い影・・・
それは児童労働問題。皆さんも一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
2015年アメリカのチェーン大学の調べによると、教育を受けられず危険な労働を余儀なくされる18歳未満の児童労働は222万人に上回る。
子供たちは過酷な労働環境で奴隷のような状態で働かされているという。人身売買や誘拐されて連れてこられた子どもたちも多い。
日本人のわたしたちが当たり前に食べているチョコレートは児童労働の犠牲の上に成り立っていたのです。
奴隷貿易の歴史や児童労働問題などほろ苦い一面があるんですね。
カカオ生産者を守る動き
コートジボワールとガーナの両政府は、2019年7月に「所得適正化のための補償制度」を調整することに合意している。
同制度は、国際価格の急落時に生産者を補修するためものであり、生産者の生産意欲を刺激している。
そのため、供給過剰により価格下落招くことが予想されている。
両政府は対応として、栽培面積を抑制していく。同時に、違法な森林伐採や児童労働についても管理強化していくとの姿勢だ。
両国政府が一丸となって生産者保護や児童労働の撲滅に取り組もうとしている。
コートジボワールとガーナのチョコレート産業の今後に期待したい。
コートジボワール産カカオが日本に輸出されない理由
コートジボワールはカカオの生産が1位なのにあまり見かけたことがありませんよね。
ガーナ産チョコレートは普通に置いてますけど。
日本がガーナからたくさん輸入する理由はガーナ政府が価格や品質を管理しており、安定した品質の豆の輸入を見込めるからだそう。
コートジボワールってどんな国?
コートジボアール共和国(通称コートジボアール)
コートジボワール共和国とはフランス語で「象牙の海岸」という意味。
15世紀以降にたくさんの象牙や奴隷の取引がコートジボワールの海岸で行われたことが由来です。
西アフリカにあり、東にガーナ、北にブルキナファソ、マリ、西にギニア、リベリア。南は大西洋に面している。
首都はヤムスクロ。しかし実質上の首都機能は旧首都のアビジャンのまま。
- 人口:2,507万人
- 国内面積:322,436㎢(日本の約0.9倍)
- 主言語:フランス語
フランスの植民地だった時代があり、今でもフランス語がつかわれています。
しかし60以上の多種多様な民族がいるので各民族の言葉も使われているます。
カカオ以外の主な産業はコーヒーやココアの栽培、石油や天然ガス事業などなど。
そして何といっても世界最大級のカカオの生産地です。
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国旗の由来
「その国のことをもっとよく知りたい!」と思ったら国旗や国章を調べることをおすすめします。
その国の成り立ちやその国がどんなところなのかよく知るきっかけになる。
わたしの大好きな番組「世界の果てまでイってQ」でいつもイモトアヤコさんが国旗紹介していますよね。
今回はわたしもコートジボワールの国旗の由来について調べてみました。
- オレンジは国土の北半分のサバンナの繁栄
- 緑は南半分の森林地帯
- 白は平和と北部と南部の統一の願い
以前はフランス植民地だったこともあり、国旗が似ています。
カラフルで素敵な国旗ですね~。
アフリカ人の陽気で明るい国民性も伝わってくるようで個人的に大好きです。
強豪サッカーチーム
2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会グループステージで日本とコートジボワールは初対戦。
日本は1-2で逆転負けてしまいました。
アフリカの強豪コートジボアールの粘り強さに驚いたことはみなさんの記憶に残ったことでしょう。
サッカーコードジボワール代表は「レ・ゼレファン、象」の愛称で呼ばれていて、アフリカではカメルーン、ナイジェリア、ガーナ、セネガル、エジプト、アルジェリア、チュニジア、モロッコなどと並び、指折りに数えられる強豪国のひとつでなんです。
郷土料理
コートジボアールのサッカー選手たちはどのような食事で屈強な身体を手に入れるのでしょうか。
コートジボワールの主食は「アチェケ」と「フトゥ」です。あと「リ(お米)」を加え3つがコートジボアール料理の3大主食。
アチェケはキャッサバ芋から作られる食事のこと。これが噂ではとても美味らしいです。
フトゥはヤムイモやキャッサバ芋やバナナを滑らかにモチ状にしたものです。
また、お米が主食っていうのが日本と似ていて親近感がわきますね~。
やはりお米はパワーの源だ!
またフランス植民地だったこともあり、フランス料理風の煮込み料理やスープなどが家庭料理で食べられるそうですよ。そして60以上の民族が住んでいるので多種多様な食文化が入り混じっています。まさに「食のダイバーシティや~!!」
コートジボワールに旅行に行った際には、いろんな食事が楽しめそうですね。